カーリースにはデメリットしかない？10個のポイントとは？

「カーリースにはデメリットしかない？」という疑問を持つ人は少なくありません。

実際に、カーリースには多くのメリットもあるのですが、デメリットも存在します。

この記事では、まずはカーリースのデメリットに焦点を当て、そのデメリットを解決する方法やメリットについても解説いたします。

この記事を読むことで理解できる内容は以下の通りです

カーリースの10個のデメリット詳細
カーリースのデメリットを回避するポイント
カーリースのメリット

カーリースにはデメリットしかないと言われる理由

カーリースは自分の車のように使える一方で自分の所有物ではないため、デメリットしかないとかデメリットだらけだと、マイナス面ばかり言われることがあります。

まずは、そのデメリット面をお伝えいたします。

返却しなくてはいけない

カーリースを利用すると、契約期間が終了した際に車を返却しなくてはなりません。

これは、購入ではなく「利用する権利」を月々の料金で借りているという性質上、仕方のないことです。

ただ、この返却義務があるからこそ、新しい車に乗り続けることができるというメリットも存在します。

一方で、愛着がわいた車を手放さなくてはならないのは、感情的なデメリットとも言えるでしょう。

走行距離制限がある

多くのカーリース契約には、年間の走行距離に制限が設けられています。

例えば、年間走行距離が15,000kmと定められている場合、これを超えるとペナルティが発生します。

このペナルティは、1kmごとに数十円と定められ、走行距離が多いほど高額になります。

このため、日々の移動が多い方や長距離ドライブが好きな方にとっては、制約と感じることがあるかもしれません。

原状回復義務がある

カーリース契約における「原状回復義務」は、利用者にとってコストを考慮しなければならない重要なポイントです。

契約期間終了時、利用者は車を契約開始時の状態に近い形で返却しなければならず、これにはボディのキズや凹み、内装のシミや汚れ、機械部分の異常など、使用中に発生した全てのダメージの修復が含まれます。

具体的には、小さなキズや凹みであっても修復のための費用が発生し、これは数千円から数十万円、重大なダメージの場合にはそれ以上のコストがかかる可能性があります。

特に高級車の場合、部品の交換や専門的な修復作業が必要となるため、修復費用が一般的な車種よりも高額になるケースがあります。

また、内装の修復も専門のクリーニングや部材の交換が必要となり、予想以上のコストがかかることもあります。

契約満了時に残価精算が発生する

オープンエンドリースにおける「契約満了時の残価精算」は、利用者にとって予期せぬ追加コストが発生する可能性がある要素です。

このリース形態では、契約開始時に車の将来価値（残価）が設定され、契約期間終了時にその予測価値と実際の市場価値とを比較し、その差額を利用者が支払う、もしくは受け取る仕組みとなっています。

例えば、契約時に3年後の車の価値を300万円と設定し、実際の市場価値が250万円であった場合、利用者は50万円をリース会社に支払う必要があります。

逆に、市場価値が予測を上回っていれば、その差額が利用者に返還されるケースもあります。

この残価精算のリスクを最小限に抑えるためには、契約開始時の残価設定が適切であるかを慎重に検討し、また、車のメンテナンスを計画的に行うことで、車の価値を可能な限り保つ努力が求められます。

月額料金以外に費用がかかる

カーリースの月額料金には、実は多くの隠れたコストが含まれていることがあります。

初めてカーリースを利用する方が見落としがちなのが、この「月額料金以外にかかる費用」です。

例として、保険料があります。

一般的に、カーリースの月額料金には基本的な保険料は含まれていますが、充実したカバーを求める場合、追加で保険料が発生することがあります。

また、自動車税や重量税、車検費用も別途必要となります。

特に車検費用は、2年に1度かかる大きな出費となるため、計画的に予算を確保しておく必要があります。

中途解約できない

カーリース契約は、基本的に中途解約ができません。

もしも契約者が何らかの理由で中途解約を希望する場合、多くのリース会社では高額な違約金が発生します。

残りのリース料金の総額や、契約期間に応じたペナルティ料金を支払う必要があります。

金利がかかる

カーリースには金利がかかります。

これは、実質的に車の購入資金をリース会社が前払いしていると考えると理解しやすいでしょう。

そのため、リース料金には金利分も含まれています。

金利は契約内容やリース会社によって異なるため、複数のリース会社を比較検討する際には、このポイントもチェックしておくと良いでしょう。

事故の際に修理費用がかかる

事故の際の修理費用は、カーリース契約者にとって重要なポイントとなります。

事故が発生した場合、その修理費用は基本的に利用者の負担となり、これはリース料金には含まれていません。

特に高級車や外車の場合、修理費用は数十万円、場合によっては数百万円にも上る可能性があります。

また、事故による修理が必要な場合、車の価値（残価）が下がる可能性があります。

これは、リース契約終了時に影響を与え、残価と実際の車の価値との差額を精算する必要が出てくることがあります。

例えば、1000万円の車が事故によって修理を行い、車の価値が800万円に下がった場合、200万円の差額を利用者が負担する形となります。

さらに、事故修理には時間もかかります。

修理期間中、代車が必要な場合、その利用料金も考慮に入れる必要があります。

一般的な代車利用料金は、1日数千円から数万円となり、修理期間が長引くほどコストも増加します。

このため、事故を起こさないよう運転には十分な注意が必要ですし、万が一の事故に備えて、適切な自動車保険に加入しておくことも重要なポイントとなります。

保険の選定には、リース契約の内容をしっかりと理解し、カバー範囲や保険料を比較検討することが肝心です。

契約には審査がある

カーリース契約を結ぶ際には、クレジット審査があります。

リース料金を滞納なく支払っていけるかを確認するためです。

審査に通らないと契約ができないため、信用情報がしっかりとしていることが大切です。

また、自営業者やフリーランスの方は、安定した収入を証明する書類が必要となる場合もあります。

改造ができない

カーリースの車は、基本的に改造ができません。

これは、車がリース会社の所有であるため、車体に変更を加えることが認められていないからです。

カーライフを自分好みにカスタマイズしたいという方には、この点がデメリットと感じられるかもしれません。

カーリースはデメリットしかないと言わせない

カーリースには、今まで述べてきたようなデメリットがあるのは事実です。

しかし、それらを特にデメリットと感じない人もあれば、選択するプランによって解決できるケースもあります。

ここでは、プランによって解決できるケースについて、以下説明いたします。

返却しなくてもよいプランを選ぶ

リースであるからには普通は返却が必要ですが、愛着が湧いて返却したくないと思ってしまう可能性も考えられます。

そのため、契約が終了した段階で、以下のような同じ車に乗り続ける方法があります。

再契約：改めて契約を結びなおす
買取：リース契約でなく買い取ってしまう
もらう：月々の支払いに上乗せすることで、もらえるプランを選ぶ

距離無制限のプランを選ぶ

走行距離無制限のカーリースプランは、頻繁に長距離を移動するユーザーやビジネス用途で車を多用するプロフェッショナルにとって、非常に魅力的なオプションとなります。

このプランは、通常のカーリースが年間走行距離に制約を設けているのとは対照的に、利用者が年間でどれだけ走行しても追加料金が発生しないというメリットを持っています。

例えば、営業職の方やトラベルライターなど、業務で頻繁に移動をする方は、月に数千キロメートルもの移動が発生することがあります。

通常のカーリースプランでは、年間走行距離が15,000kmや20,000kmと定められていることが多く、これを超過すると1kmごとにペナルティ料金が発生します。

このペナルティは、数十円から数百円と、プランによって大きな差があります。

一方で、走行距離無制限のプランでは、これらの心配から解放され、ビジネスやプライベートでの利用においても、移動距離を気にせず利用することができます。

これにより、予測しきれない移動コストを固定化し、予算管理がしやすくなります。

ただし、走行距離無制限プランは、月々のリース料金が高く設定されていることが一般的です。

そのため、実際にどれだけの距離を走行するのか、通常プランのペナルティと無制限プランの料金差を比較し、実際にコストパフォーマンスが高いのはどちらかを検討することが重要です。

また、契約期間や車種によってもプランの詳細が異なるため、複数のリース会社とそのオファーを比較検討することで、最も適したプランを見つけることができます。

原状回復の費用補償のあるプランを選ぶ

原状回復費用補償を提供しているカーリースプランは、リース期間終了時の手痛い出費を軽減してくれる魅力的なオプションです。

通常、カーリースの契約者は、リース期間中に発生した車両の傷や汚れに対して、契約終了時に修復費用を負担しなければなりません。

これは、特に都市部での細い道や駐車場での使用において、小さな傷や汚れが避けられない場合、予期せぬコストとなり得ます。

原状回復費用補償が含まれているカーリースプランでは、契約者はリース期間中に発生した一定の範囲のダメージに対して、追加料金なし、もしくは大幅に割引された料金で修理を行うことができます。

例えば、一般的な小さなキズやドアの軽度なへこみ、内装の軽微な汚れなど、通常の使用で避けられないダメージがカバーされることが一般的です。

ただし、原状回復費用補償が適用される範囲や条件は、リース会社やプランによって異なります。

一部のプランでは、全ての小さなダメージがカバーされるわけではなく、また一定の自己負担額が設定されていることもあります。

したがって、契約前にどのようなダメージが補償対象であるか、自己負担額はいくらか、といった詳細をしっかりと確認し、自身の利用シーンや予算に合ったプランを選択することが重要です。

クローズドエンド方式を選ぶ

残価精算がないクローズドエンド方式のカーリースも選択肢の一つです。

この方式では、契約満了時に車を返却するだけで、残価精算が発生しません。これにより、契約終了時の出費を抑えることができます。

クローズドエンド方式のカーリースは、特に予算管理をシンプルに保ちたい利用者にとって、魅力的なオプションと言えるでしょう。

このリース方式では、契約期間中の月々の支払い額が固定され、契約終了時には単に車をリース会社に返却するだけで、残価に関する追加の精算が発生しません。

これは、予見可能な支出となり、個人や企業の予算計画において安定したコスト管理を可能にします。

クローズドエンド方式は、特に個人利用者や中小企業に人気があります。

なぜなら、リース期間終了後の車の価値に対するリスクをリース会社が負担するため、利用者は使用期間中の料金のみを考慮すれば良いからです。

これは、経済的な安定性をもたらし、未来の金融計画を立てやすくします。

例えば、3年間のリース契約を結んだ場合、利用者は3年間の月々のリース料金以外に、追加で費用を支払うことなく、契約終了時に車を返却するだけです。

これにより、車の価値の変動リスクから解放され、安心して車を利用することができます。

ただし、クローズドエンド方式にも注意点があります。

例えば、契約に定められた走行距離の上限を超えた場合や、通常の使用以上の損傷がある場合、追加料金が発生する可能性があります。

したがって、契約時には走行距離や車両のコンディションに関する条項をしっかりと確認し、自身のライフスタイルやビジネスのニーズに最も適したプランを選択することが重要です。

期間に無駄を設けない

カーリースの契約期間は、無駄のないものを選びましょう。

例えば、3年後に車を買い替える予定があるなら、3年契約のカーリースを選ぶと良いでしょう。

これにより、必要な期間だけリースを利用することができます。

カーリースの契約期間の選定は、利用者のライフスタイルやビジネスニーズに密接にリンクしています。

無駄のない期間での契約は、経済的な効率性を高め、リソースを適切に配分するうえで極めて重要となります。

例えば、もしも3年後に新しい車モデルへの買い替えを計画している場合、3年契約のカーリースを選択することで、その期間だけの正確なニーズを満たすことができます。

このアプローチは、資金の流れをスムーズにし、計画的な予算管理をサポートします。

特にビジネスユースの場合、プロジェクトの期間や予算に合わせてリース期間を設定することで、プロジェクトコストを正確に把握し、コントロールすることが可能になります。

また、個人利用の観点からも、子供が大学に進学するタイミングや、退職後のライフスタイルの変化など、ライフイベントに合わせてリース期間を調整することで、ライフステージに適した車利用が実現します。

これは、不要な長期契約による余計なコストを避け、生活のクオリティを維持するうえで有益です。

さらに、短期間のリース契約を選ぶことで、車のモデルを頻繁に変える楽しみを享受することも可能です。

新しいテクノロジーやデザインの車を試すことができ、常に最新の車をドライブする喜びを得ることができます。

要するに、カーリースの契約期間を選定する際は、将来の計画をしっかりと見据え、そのニーズに最もマッチしたオプションを選択することで、無駄なく、かつ最大のメリットを享受することができます。

ボーナス払いのないプランを選ぶ

ボーナス払いなしのプランもあります。

これは、毎月のリース料金が一定であり、ボーナス時期に追加の支払いがないプランです。これにより、家計の管理がしやすくなります。

ボーナス払いなしのカーリースプランは、予算管理を一層シンプルかつ透明にする選択肢となります。

このプランでは、毎月のリース料金が一定であり、年に数回のボーナス時期に追加で負担が発生することがありません。

そもそものカーリースのメリット

カーリースのデメリットを述べてきましたが、購入するより明らかなメリットもあります。

初期費用が不要（もしくは安い）

カーリースの大きなメリットの一つは、初期費用が低い、もしくは不要で新車に乗れる点です。これにより、新車購入時に必要な大きな初期投資を抑えることができます。

カーリースは、初期費用を抑えて新車を手に入れる手段として注目を浴びています。

特に初期費用なしのプランでは、新車を手に入れる際のハードルを大きく下げ、多くのドライバーにとってアクセスしやすいオプションを提供します。

これは、通常、新車購入の際には数十万円から数百万円となる初期投資をスキップし、その資金を他の用途に活用できる大きなメリットとなります。

このプランは、特にキャッシュフローを重視する個人や企業にとって、資金の有効活用を可能にします。

購入できないレベルの車に乗れる

高級車や希少価値のある車も、カーリースであれば手が届きやすくなります。

購入価格が高くて手が出ない車も、リースならば月々の支払いで利用することができます。

カーリースを利用することで、通常購入が難しい価格帯の高級車やレアなモデルにも、比較的手軽にアクセスすることが可能になります。

例えば、新車購入価格が1000万円を超えるようなプレミアムカーも、リースならば月々10万円台から利用開始できるケースもあります。

これにより、一般的なサラリーマンや中小企業主でも、高級車を現実的なオプションとして検討することができます。

手続きが簡単

カーリースの契約手続きは、比較的シンプルです。

多くのリース会社では、オンラインでの手続きも可能であり、忙しい方でもスムーズに新車を手に入れることができます。

カーリースの手続きは、デジタル化が進んでいる現在、非常にスムーズかつ迅速に行えるものとなっています。

特に多くのリース会社では、オンラインプラットフォームを通じて、必要な書類のアップロードやプランの選択、さらにはクレジット審査の申し込みまで、一連の手続きをデジタルで完結させることが可能です。

このオンライン手続きのメリットは、物理的な店舗を訪れることなく、自宅やオフィス、移動中でさえも、スマートフォンやパソコンからアクセスして契約プロセスを進めることができる点にあります。

これにより、時間を有効活用しながら、ストレスフリーで理想のカーリースを実現することができます。

例えば、一部のリース会社では、オンラインでの申し込みから48時間以内にクレジット審査の結果を通知し、審査が通ればその場で契約を締結、車の配送手配を行うサービスも提供されています。

家計管理が簡単

カーリースは、毎月のリース料金が一定であるため、家計管理がしやすくなります。

また、メンテナンス費用が含まれているプランも多く、予期せぬ出費を抑えることができます。

カーリースは、その透明性と予測可能なコスト構造により、利用者の家計管理を大いにサポートします。

具体的には、リース契約において定められた月額料金が一定であるため、毎月の支出が明確かつ安定します。

これは、購入時の大きな初期投資や変動するメンテナンスコストを気にせず、安心して車を利用できるというメリットをもたらします。

特に注目すべきは、多くのカーリースプランがメンテナンス費用を月額料金に含んでいる点です。

これにより、オイル交換やタイヤの交換、定期的な点検といった、オーナーシップには欠かせないメンテナンスアクションが、追加のコストなしで実施されます。

これは、特に長期間にわたるカーライフを考慮すると、数十万円単位での経済的なメリットとなり得ます。

サポートが充実

多くのカーリース会社では、24時間365日のロードサービスが基本となっています。

これにより、万が一のトラブルやアクシデント時も安心して車を利用することができます。

万が一の車のトラブルやアクシデントが発生した際、リース会社のサポートデスクに連絡することで、迅速なアシスタンスを受けることが可能です。

これには、車の故障時の修理サービス、事故時の対応サポート、さらには突発的なトラブル（例えば、キーの紛失やバッテリー上がり）に対するアシスタンスなどが含まれます。

このサポートサービスは、特に長距離のドライブや夜間の移動、または車に詳しくないドライバーにとって、非常に価値あるものとなります。

また、一部のカーリース会社では、定期的な車検やメンテナンスもサポートの一環として提供しています。

これにより、車の健康状態を常に最良に保ち、長期間にわたる安心したカーライフをサポートします。

これらのサービスは、車の運用コストを明確にし、予期せぬ出費を抑える要素ともなり、利用者の経済的な安定にも寄与します。

税金対策になる

法人でカーリースを利用する場合、リース料金を経費として計上することができ、税金対策にもつながります。

これは、特に法人のお客様にとって大きなメリットとなり、経営の効率化に寄与します。

また、個人事業主の方も、ビジネス用途で車を利用する場合、税務上のアドバンテージを享受することが可能です。

カーリースを選択することは、法人や個人事業主にとって、税金面でのメリットをもたらします。

特に法人の場合、カーリース料金は全額経費として計上することが可能であり、これが結果として企業の課税所得を減少させ、法人税の節約に直結します。

また、個人事業主の方も同様に、ビジネス用途で車を利用する場合、リース料金を経費として計上し、課税所得を減らすことができます。

これにより、所得税及び住民税の節税が期待できます。

さらに、消費税についても、リース料金に含まれる消費税を税額控除することが可能となります。

このように、カーリースを上手く活用することで、企業や個人事業主は税金面でのメリットを最大化することができます。

ただし、正確な税務処理を行うためには、リース契約の内容や税法の詳細を把握し、適切な計上を行うことが必要です。

したがって、専門的な知識を持った税理士と連携し、正しい税務処理を行うことが重要となります。